Attioは、顧客や企業の情報を管理し、商談の進行や日々の営業活動をまとめられるクラウド型CRMです。あらかじめ決められた管理方法へ業務を合わせるのではなく、record、object、attribute、listを組み合わせて、自社に必要なデータ構成を作れる点に特徴があります。
そのため、顧客情報と商談を記録するだけでなく、「何を1件として管理するか」「どの項目を持たせるか」「どの流れで進捗を追うか」まで調整したい場合に検討しやすい製品です。一方で、料金だけを見るのではなく、必要な利用人数、automationやAIのcredits、権限やレポートの範囲も合わせて確認する必要があります。
Attioでは、PeopleやCompaniesなどのobjectを使って、人物や企業の情報を整理します。objectは管理対象の種類、recordは個々の顧客や企業、attributeは各recordに持たせる項目という関係です。
たとえば、企業ごとに業種や担当者を持たせ、人物ごとに所属企業や連絡先を記録する、といった構成を考えられます。既存のobjectだけでは足りない場合は、custom objectを使って自社固有の管理対象を加えられます。
listは、recordを特定の業務目的に沿って並べ、管理するために使います。同じ顧客データを土台にしながら、商談管理や対象顧客の整理など、用途に応じた見方を作れるのがポイントです。
商談などの進捗は、listにstage属性を設け、viewで見やすく整理して管理します。stageは「提案中」「契約手続き中」のような現在地を表す段階です。業務の流れに合わせて段階を設計すれば、どの案件がどこまで進んでいるかを追いやすくなります。
一方、営業活動は商談の段階とは別に考える必要があります。Attioでは、email、calendar、note、taskなどをrecordの文脈へ集約できます。顧客や企業のrecordを見ながら、それまでの連絡やメモ、今後の作業を確認する形です。
つまり、Attioでは次の2つを分けて整理できます。
導入前には、顧客情報を保存できるかだけでなく、自社の商談段階と日々の活動記録をどのように表現するかまで考えておくと判断しやすくなります。
AttioのWorkflowでは、きっかけとなるtriggerと、その後に行うactionを組み合わせて処理を構成します。たとえば、recordの状態が変わったことをきっかけに、次の処理へつなげるような使い方です。
ただし、実行量や利用できる高度な機能はプランによって異なります。自動化を多く使う予定なら、作れるかどうかだけでなく、必要な実行量を満たせるかを確認することが大切です。
reportとdashboardも用意されていますが、利用範囲はプランにより変わります。営業状況の可視化を重視する場合は、作りたいレポートの内容と、候補プランで利用できる範囲を照らし合わせる必要があります。
外部システムとの接続には、integrationのほか、REST APIやWebhookを利用できます。ただし、通常のCRM利用で必要な連携と、開発を伴う接続は分けて考えるべきです。使いたいサービスとの接続方法が用意されているか、独自開発が必要かを導入前に確認しましょう。
データ移行ではCSVのimportとexportを利用でき、他のCRMから移るためのガイドもあります。移行時には、元のデータ項目をAttioのどのobjectやattributeへ対応させるかを決めます。顧客名や連絡先だけでなく、商談段階や独自項目も移したい場合は、対応関係を事前に洗い出しておくと進めやすくなります。
AttioにはFree、Plus、Pro、Enterpriseがあります。以下は2026年7月22日に確認されたGLOBAL公式料金を基準にした内容です。
| プラン | 課金単位 | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | $0 | 3 seatsまで |
| Plus | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | $35/seat/月 | 年払い |
| Plus | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | $44/seat/月 | 月払い |
| Pro | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | $79/seat/月 | 年払い |
| Pro | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | $99/seat/月 | 月払い |
| Enterprise | seat単位に加え、workspace automationやAI等のcredits条件を確認する | 要問い合わせ | 年払い。契約条件を確認 |
注意
日本向け固有の公式価格は確認されていないため、表ではGLOBAL料金を使用しています。割引、税、通貨、契約条件、add-onは公開直前に公式料金ページで再確認してください。
Freeは3 seatsまでなので、少人数で管理方法を試す入口にできます。有料プランを検討するときは、表示額に利用人数を掛けるだけでは十分ではありません。workspace automationやAIなどのcredits条件、必要な権限、reportの範囲も費用と一緒に確認します。
また、PlusとProは年払いと月払いで表示額が異なります。契約期間と必要な機能の両方を見て選びましょう。Enterpriseは個別確認が必要です。
Attioはデータ構成を柔軟に設計できますが、自由度がある分、自社で何を管理したいかを先に決めておく必要があります。object、attribute、listを増やす前に、顧客、企業、商談などの管理対象と、それぞれに必要な項目を整理しておくとよいでしょう。
権限についても、単に利用者を追加できるかだけでなく、workspace、object、recordごとにどの程度のアクセス管理が必要かを確認します。高度な権限はプランに依存するため、営業担当者、管理者、外部協力者など、利用者ごとの閲覧・編集範囲を想定して候補プランを絞るのが現実的です。
さらに、automationの実行量、report、APIの条件もプランごとに確認が必要です。資料に機能名が見当たらない場合も、すぐに非対応と判断せず、プラン条件や確認状況を分けて調べましょう。
Attioは、顧客や商談を既定の形で記録するだけでなく、自社の業務に合わせてCRMのデータ構成を調整したい場合に検討しやすい製品です。顧客データ、商談の進捗、営業活動を関連付けながら、それぞれを分けて管理できます。
選ぶ際の中心になるのは、柔軟な構成が必要かどうかです。自社固有の管理対象や項目が多いなら、custom objectやattribute、listの構成が判断材料になります。一方、まず決まった項目へ入力してすぐ使い始めたい場合は、必要な設計作業を許容できるかを確かめる必要があります。
料金面では、Freeの3 seatsという入口だけで結論を出さず、本運用時のseat数、credits、権限、reportを合わせて見積もることが重要です。自社のデータ構成と運用条件を簡単に書き出し、候補プランで満たせるかを確認すると、導入後のずれを減らせます。
Q.Attioは無料で使える?
A.Freeは$0で、3 seatsまで利用できます。ただし、自動化やAIなどのcredits、権限、reportの必要範囲も合わせて確認してください。
Q.商談管理だけでなく顧客とのやり取りもまとめられる?
A.商談の進捗はlistのstage属性とviewで管理し、email、calendar、note、taskなどの活動はrecordの文脈へ集約できます。進捗と活動履歴を分けて整理できます。
Q.他のCRMからデータを移せる?
A.CSVのimportとexport、他CRMからの移行ガイドを利用できます。移行前に、元の管理項目をAttioのobjectやattributeへどう対応させるかを整理しておく必要があります。
確認日: 2026-07-22(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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