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Salesforce Sales Cloud・Microsoft Dynamics 365 Salesの違いを比較!連携環境と運用で選ぶ

読む目安 約7分 更新日 2026-07-22 Salesforce Sales Cloud Microsoft Dynamics 365 Sales

Salesforce Sales CloudとMicrosoft Dynamics 365 Salesは、どちらも顧客情報や商談、営業活動をまとめて管理するための製品です。基本的な管理対象は似ていますが、連携の中心とする環境や、設定・権限の組み立て方には違いがあります。まずは自社がすでに使っている環境と、導入後に誰がどこまで管理するかを基準に比べると選びやすくなります。

結論を先に

外部サービスや独自アプリとの接続をAppExchangeやAPIを軸に考えるなら、Salesforce Sales Cloudが候補です。Microsoft 365やPower Platformとの連携を軸に営業環境を組み立てたい場合は、Microsoft Dynamics 365 Salesが合います。どちらもプランや追加契約によって使える範囲が変わるため、製品名だけでなく必要機能と契約条件を対応させて選びましょう。

Salesforce Sales Cloud

こんな人に

AppExchangeやAPIを使い、営業CRMを中心に連携環境を広げたい

Microsoft Dynamics 365 Sales

こんな人に

Microsoft 365やPower Platformとつなぎ、Dataverseを基盤に運用したい

主な違いを比較

両製品はリード、取引先、連絡先、商談を扱えます。違いが出やすいのは、そのデータをどの基盤で管理し、周辺の業務へどうつなぐかです。

比較項目Salesforce Sales CloudMicrosoft Dynamics 365 Sales
製品の中心営業向けCRMを中心に、上位エディションや追加製品で予測、収益管理、AIなどへ拡張Dataverseを基盤に営業プロセスを管理し、Microsoft 365やPower Platformとの連携を含めて構成
顧客・商談データLead、Account、Contact、Opportunity、Activityが中心Lead、Account、Contact、Opportunityを中心に、製品、見積、受注、請求などへ関連付け可能
商談管理Opportunityの段階、金額、確度などで商談と案件の進み具合を管理Opportunityと営業プロセスの段階で案件を管理し、予測機能へ接続
営業活動タスク、イベント、メールなどを顧客や商談へ関連付けるTask、Appointment、Email、Phone Callなどを顧客や商談へ関連付ける
設定と権限項目、オブジェクト、アプリ、フローを構成し、プロファイルや権限セット、共有設定でアクセスを設計Dataverseのテーブル、列、フォーム、ビュー、アプリを構成し、セキュリティロール、事業単位、チームなどでアクセスを設計
主な連携環境AppExchange、各種API、独自アプリDataverse Web API、Power Platform、Microsoft 365

製品範囲は似ていても、拡張の考え方が異なる

Salesforce Sales Cloudは、営業向けCRMを中心に据えた製品です。リードから取引先、担当者、商談、営業活動までを管理し、必要に応じて上位エディションや追加製品で予測、収益管理、AIなどへ範囲を広げます。AppExchangeや各種APIを通じて外部サービスや独自アプリへ接続できるため、Salesforceを営業情報の中心に置いて周辺環境を組み立てたい場合に検討しやすい構成です。

Microsoft Dynamics 365 Salesは、Dataverse上で顧客データと営業プロセスを扱う営業アプリです。Sales ProfessionalやSales Enterpriseなどのエディションがあり、Microsoft 365やPower Platformとの連携を含めて構成します。すでにMicrosoftの製品群を業務で利用していて、その環境とのつながりを重視する場合は有力な候補になります。

どちらも隣接製品を含めて導入範囲を広げられますが、追加製品や別ライセンスまで標準機能として扱わないことが大切です。選定時には、必要な営業機能が本体のどのエディションに含まれるか、追加契約が必要かを分けて確認しましょう。

顧客データと商談管理の違い

Salesforce Sales Cloudでは、Lead、Account、Contact、Opportunity、Activityが営業データの中心です。見込み客をLeadとして管理し、取引先や担当者、商談へつなげていく流れを組み立てられます。商談はOpportunityの段階、金額、確度などで追跡します。

Microsoft Dynamics 365 Salesも、Lead、Account、Contact、Opportunityを中心に管理します。さらに、製品、見積、受注、請求などのデータへ関連付けられるため、営業プロセスの前後を含めてデータ関係を考えたい場合は、その構成が自社の業務に合うか確認するとよいでしょう。商談はOpportunityと営業プロセスの段階で管理し、予測機能へ接続できます。

基本的な顧客・商談管理だけを見ると共通点は多いため、名称の違いだけで決める必要はありません。たとえば、自社で扱う顧客、担当者、案件、活動をどのデータに対応させるかを整理し、既存データを無理なく移せる構成かを確認する方が実際の選定に役立ちます。

営業活動の記録と可視化

Salesforce Sales Cloudでは、タスク、イベント、メールなどを顧客や商談に関連付けて追跡します。レポートとダッシュボードも備え、上位エディションでは予測や案件分析の範囲が広がります。リードの振り分けやSales Flowsによる自動化もありますが、利用できる範囲はエディションごとに異なります。

Microsoft Dynamics 365 Salesでは、Task、Appointment、Email、Phone Callなどを顧客や商談へ関連付けます。ダッシュボードや予測に加え、Power BIとの連携による可視化も選択肢になります。業務の自動化にはBusiness Process FlowやPower Automateを使えますが、含まれる利用権と追加ライセンスは分けて確認する必要があります。

比較するときは、自動化や分析の機能名を並べるだけでなく、自社で実現したい流れを先に決めましょう。たとえば「新しい見込み客を担当者へ割り当て、活動を記録し、商談の進み具合を管理者が確認する」といった流れです。その各段階が、候補エディションの範囲で実現できるかを確認すると、追加契約の見落としを減らせます。

管理方法と権限設計

Salesforce Sales Cloudは、項目、オブジェクト、アプリ、フローなどを構成できます。アクセスはプロファイル、権限セット、共有設定などを使って設計します。営業部門ごとに見せる情報を分けたい場合や、標準のデータ構成を自社向けに調整したい場合は、必要な変更が契約するエディションで可能かを確認します。

Microsoft Dynamics 365 Salesでは、Dataverseのテーブル、列、フォーム、ビュー、アプリを構成します。データへのアクセスは、セキュリティロール、事業単位、チームなどを使って設計します。Microsoft 365やPower Platformを含めた運用を考える場合は、営業アプリだけでなく周辺製品とのライセンス境界も把握する必要があります。

どちらも柔軟に構成できる一方で、設定できることがそのまま運用しやすさを意味するわけではありません。導入前に、項目や画面を変更する担当者、権限を管理する担当者、営業プロセスの変更を承認する担当者を決めておくと、製品ごとの管理方法を具体的に評価できます。

連携環境とデータ移行で選ぶ

Salesforce Sales Cloudは、AppExchangeと各種APIを使って外部サービスや独自アプリへ接続できます。データ移行では、公式のインポート機能やデータローダー、エクスポート機能を使い、対象となるオブジェクトと権限を確認します。

Microsoft Dynamics 365 Salesは、Dataverse Web API、Power Platform、Microsoft 365との連携を利用できます。移行にはデータインポート、Excelによる入出力、Dataverseの移行手段があり、対象規模に応じて選びます。

連携数や移行の難しさだけで一方を上位に置くことはできません。現在使っているメール、文書、分析、業務自動化などの環境を一覧にし、どちらの連携経路を中心に据えるかを確認しましょう。移行についても、顧客と商談だけを移すのか、活動履歴まで含めるのかで必要な準備が変わります。

料金構造を比較

両製品ともユーザー単位の課金が中心ですが、契約の見方は同じではありません。Salesforce Sales Cloudはエディションと契約周期に加え、追加製品の条件を分けて確認します。Microsoft Dynamics 365 Salesは、地域や既存ライセンスに加えて、基本ライセンスと追加ライセンス、追加容量などを混同せずに確認することが重要です。

項目Salesforce Sales CloudMicrosoft Dynamics 365 Sales
課金単位基本はユーザー単位。Starterは月払いまたは年払い、Pro以上は年契約表示が中心ユーザー単位ライセンスが中心。base/attachや追加容量など別条件を混ぜない
無料の入口Free Suite: $0Free trial: 無料試用

注意

この表は2026年7月22日に確認したGLOBAL公式料金を基準にしています。日本向け公式料金がある場合は日本向けの料金を優先し、割引、税、通貨、契約周期、追加製品や追加容量の条件を公開前に再確認してください。

無料の入口にも違いがあります。Salesforce Sales CloudはFree Suiteが0ドルであるのに対し、Microsoft Dynamics 365 Salesは無料試用で、恒久的な無料エディションではありません。試用後や本格導入後の費用を比べるときは、利用者数だけでなく、必要なエディション、追加機能、容量、既存ライセンスの条件まで含めて見積もる必要があります。

どちらを選ぶべきか

Salesforce Sales Cloudは、営業CRMを中心に据え、AppExchangeやAPIを通じて外部サービスや独自アプリへ広げたい場合に向いています。商談と活動の管理を起点に、エディションや追加製品を選びながら予測、収益管理、AIなどへ拡張したい場合も候補です。

Microsoft Dynamics 365 Salesは、Dataverseを基盤に、Microsoft 365やPower Platformとのつながりを重視する場合に向いています。顧客・商談データを製品、見積、受注、請求などへ関連付け、Microsoftの業務環境の中で営業プロセスを構成したい場合に検討しやすいでしょう。

最終的には、連携したい既存環境、必要な営業プロセス、管理担当者が扱う設定、契約条件の4点を並べて判断します。製品全体の機能数ではなく、自社が使う範囲がどのエディションとライセンスで実現できるかを比較することが重要です。

確認しておきたいこと

現在使っているメール、文書、分析、業務自動化の環境と無理なく連携できますか。
顧客、担当者、商談、活動履歴のうち、移行したいデータを必要な関係のまま移せますか。
必要な自動化、分析、権限設定を含めた契約総額を、実際の利用者数で見積もれますか。

よくある質問

Q.どちらも無料で使い続けられる?

A.Salesforce Sales Cloudには0ドルのFree Suiteがあります。Microsoft Dynamics 365 Salesの無料入口は無料試用であり、恒久無料のエディションではありません。必要機能が無料範囲に含まれるか、本格導入時にどの契約が必要かを分けて確認してください。

Q.Microsoft製品を使っているならDynamics 365 Salesに決めてよい?

A.Microsoft 365やPower Platformとの連携を重視するなら有力な候補です。ただし、営業プロセスに必要な機能、既存ライセンスとの関係、追加容量や追加機能の条件も確認したうえで判断してください。

Q.Salesforce Sales Cloudはどのプランでも同じ自動化や分析を使える?

A.いいえ。リードの振り分け、Sales Flows、予測、案件分析などはエディションによって利用範囲が異なります。契約前に、必要な機能が候補エディションに含まれるかを確認してください。

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出典

確認日: 2026-07-22(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Salesforce Sales Cloud

Microsoft Dynamics 365 Sales