PipedriveとCloseは、どちらも顧客情報と商談を管理するセールスCRMです。ただし、日々の仕事をどこから組み立てるかに違いがあります。Pipedriveは商談の進み具合と次の営業活動を整理する構成、Closeはメールや通話、SMSを含む顧客とのやり取りをCRM内に集める構成です。
案件を段階ごとに見渡し、次に行うタスクや会議を商談に結び付けたいならPipedriveが候補です。メール、通話、SMSなどの営業コミュニケーションと案件情報をまとめて扱いたいならCloseが合います。料金は月額だけでなく、Pipedriveでは追加機能、Closeでは通信やAIの利用料金まで分けて比べることが大切です。
Pipedrive
こんな人に
商談の段階と次の営業活動を軸に管理したい
Close
こんな人に
顧客との連絡と案件管理を一つの流れにまとめたい
| 比較する点 | Pipedrive | Close |
|---|---|---|
| 製品の中心 | 商談パイプラインと営業活動 | メール、通話、SMSを含む営業コミュニケーション |
| 顧客・案件データ | People、Organizations、Leads、Dealsなど | Lead、Contact、Opportunityなど |
| 商談管理 | Dealをパイプラインの段階間で管理 | Opportunityとパイプラインで管理 |
| 営業活動 | Call、Meeting、Task、Deadline、Emailなどを案件に関連付ける | Email、Call、SMS、Meeting、Taskを顧客履歴に集約する |
両製品とも、顧客情報、案件、営業活動を管理できます。選ぶ際は「CRMに何を記録できるか」だけでなく、営業担当者が普段どこから仕事を始めるかを考えると違いが見えやすくなります。
Pipedriveは、商談パイプラインと営業活動を中心に設計されたクラウド型のセールスCRMです。Lite、Growth、Premium、Ultimateの各プランがあり、LeadBoosterなどの追加機能を組み合わせる構成です。
Closeは、顧客へのメール、通話、SMSなどをCRM内で扱うセールスCRMです。Solo、Essentials、Growth、Scaleの各プランがあり、電話、SMS、AIなどには利用量に応じた費用が関係します。
たとえば、営業会議で案件がどの段階にあり、次に何をするかを確認する運用なら、Pipedriveの考え方が合います。一方、担当者が顧客との連絡を続けながら案件を進め、その履歴も同じ場所で追いたいなら、Closeの製品範囲を検討しやすいでしょう。
Pipedriveでは、People、Organizations、Leads、Deals、Activities、Productsなどを関連付けて管理します。見込み客、担当者、企業、商談をそれぞれ分け、関係を保ったまま確認する構成です。
商談はDealとしてパイプラインの段階間で動かします。複数のパイプラインや高度な機能はプラン条件の確認が必要ですが、案件の現在地を段階で整理したい場合に検討しやすい設計です。
Closeでは、Lead、Contact、Opportunity、Activityを中心に営業情報を管理します。顧客との関係をLeadとContactで持ち、案件をOpportunityとして扱う構成です。
Opportunityはパイプラインで管理できます。ただし、利用できるパイプライン数などはプランにより異なります。導入前には、現在の顧客台帳や商談表をどのデータに対応させるか確認しておくと判断しやすくなります。
Pipedriveでは、Call、Meeting、Task、Deadline、Emailなどの活動を案件に関連付けます。たとえば、商談を次の段階へ進める前に、電話や会議といった次の行動をDealに結び付けておく使い方を考えられます。商談の状況と、担当者が次に行うことを並べて管理したい場合に向いています。
Closeでは、Email、Call、SMS、Meeting、Taskを顧客履歴として集約します。たとえば、あるLeadへのメールと通話の履歴を追いながら、その顧客に結び付くOpportunityを確認する形です。営業コミュニケーションをCRMの外へ分散させたくない場合は、Closeを確認する価値があります。
ここでの選択は、電話やメールを使うかどうかだけでは決まりません。商談の段階を起点に活動を管理するのか、顧客との連絡履歴を起点に案件を追うのかを、自社の営業手順に当てはめることが重要です。
Pipedriveには、業務手順の自動化や一連の営業アクションを組む機能があります。また、分析、ダッシュボード、売上予測に関する機能も用意されています。自動化やレポートの範囲、利用上限はプランによって変わります。
Closeにも、業務手順、一連の営業アクション、タスクの自動化に関する機能があります。活動、パイプライン、営業実績を確認するレポート機能もあります。こちらも利用範囲はプラン次第です。
管理設定では、Pipedriveは独自項目、パイプライン、活動タイプなどを設定できます。権限セットや情報の表示範囲には、上位プランを含む条件があります。Closeは独自項目、ステータス、パイプライン、業務手順を設定でき、役割と権限の範囲にもプラン条件があります。
必要な自動化の数、レポートの種類、管理者が分けたい権限を先に一覧にしてから、候補プランの条件と照合すると選びやすくなります。
次は、GLOBAL向けの公式料金を基準にした比較です。どちらも14日間の無料試用がありますが、恒久的な無料プランを示すものではありません。
| 項目 | Pipedrive | Close |
|---|---|---|
| 課金単位 | seat単位。月払いと年払い、add-onの課金単位を分ける | ユーザー単位に加え、電話、SMS、AI credits等の利用料金がある |
| 無料の入口 | Free trial: 14日間 | Free trial: 14日間 |
| 最安有料 | Lite: $14/seat/月 | Solo: $9/ユーザー/月 |
| チーム向け | Lite: $14/seat/月 | Solo: $9/ユーザー/月 |
| 大規模 | Ultimate: $79/seat/月 | Scale: $139/ユーザー/月 |
注意
料金は2026年7月22日時点のGLOBAL公式情報を基準にしています。Pipedriveの日本語公式料金ページもUSD表示のため、日本円価格としては扱っていません。割引、税、通貨、契約、Pipedriveの追加機能、Closeの電話・SMS・AI利用料金は公開前に公式ページで再確認してください。
表の月額だけで総費用を比べると、必要な費用を取りこぼす可能性があります。Pipedriveは利用するseat数、請求周期、LeadBoosterなどの追加機能を分けて計算します。Closeはユーザー数に加え、電話番号、通話、SMS、AI creditsの利用条件も分けて見ます。
そのため、同じ人数で比較する場合でも、まず必要なプランを決め、次に追加機能や利用量を含めた月間費用を試算する順番が適しています。
Pipedriveは、Dealsを中心に案件の進行段階を管理し、電話、会議、タスクなど次の活動を結び付けたい場合の候補です。営業チームがパイプラインを見ながら案件を進める運用なら、必要なパイプライン数、自動化、レポート、権限の条件を確認してください。
Closeは、メール、通話、SMSなどの顧客接点を履歴として集め、Opportunityと合わせて追いたい場合の候補です。連絡業務を含めて検討するなら、必要なパイプラインや自動化だけでなく、電話、SMS、AIの利用量も見積もる必要があります。
どちらか一方を総合的な勝者にするのではなく、日々の営業で最も頻繁に確認するものが「商談の段階」か「顧客との連絡履歴」かで候補を絞ると、比較が具体的になります。
Q.無料で使い続けられる?
A.両製品とも14日間の無料試用があります。ただし、Pipedriveは恒久無料プランではなく、Closeも恒久無料ではありません。試用後に使うプランと追加費用を確認してください。
Q.表の月額だけで安い方を決めてよい?
A.月額表示だけでは決められません。Pipedriveはseat数と追加機能、Closeはユーザー数に加えて電話、SMS、AI creditsなどの利用料金を含めて比べる必要があります。
Q.商談管理を重視するならどちら?
A.Dealの段階と次の営業活動を結び付けて管理したいならPipedriveが候補です。顧客とのメール、通話、SMSの履歴を案件と一緒に追いたいならCloseが候補です。
確認日: 2026-07-22(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Pipedrive
Close